★★★★
首がちぎれそうになるくらい頷いた。
主人公は58歳の主婦・原田澄子。
本作はモラハラ夫に耐え忍ぶ生活を送って来た彼女の離婚ストーリーだ。
「夫が58歳にて永眠いたしました」同級生から届いた喪中ハガキの一文を読み「羨ましい」と感じ、夫から心無い対応をされるたび「死んで欲しい」と願う彼女の思いは一見冷たい様だが追い詰められた主婦達の本音だ。
結婚した瞬間から生まれる主従関係とあからさまな男尊女卑、結婚制度その物に疑問を抱いてしまう。
主人公の心の揺らぎはとてもリアル。
虐げられて来た女性の心の声を代弁してくれる希望の著。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞