★★★★
首がちぎれそうになるくらい頷いた。
主人公は58歳の主婦・原田澄子。
本作はモラハラ夫に耐え忍ぶ生活を送って来た彼女の離婚ストーリーだ。
「夫が58歳にて永眠いたしました」同級生から届いた喪中ハガキの一文を読み「羨ましい」と感じ、夫から心無い対応をされるたび「死んで欲しい」と願う彼女の思いは一見冷たい様だが追い詰められた主婦達の本音だ。
結婚した瞬間から生まれる主従関係とあからさまな男尊女卑、結婚制度その物に疑問を抱いてしまう。
主人公の心の揺らぎはとてもリアル。
虐げられて来た女性の心の声を代弁してくれる希望の著。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。