わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

ありえないほどうるさいオルゴール店/瀧羽 麻子【レビュー】

★★★★

「よりみち」「はなうた」「おそろい」「ふるさと」「バイエル」
「おむかい」「おさきに」
7篇収録の連作短編集

タイトルから想像していた物とは真逆の静かで優しくて温かい物語

舞台は北海道、小樽にある古いオルゴール店
店主の耳の繊細さで人々の心の中の音楽を聴き分けその人に合ったオルゴールを作成すると言った内容でファンタジー要素が盛り込まれています。

どの作品も良かったけれど、印象に残ったのは耳が不自由な悠人とその家族を描いた「よりみち」
ジンワリ泣けて来る「ふるさと」
絶対音感を持つ少女を描いた「バイエル」
夫婦の記念日に纏わる「おさきに」
読後感の良い素敵な短編集でした。
久しぶりにバイエルを弾いてみたくなりました。




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