わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

月の立つ林で/青山 美智子【レビュー】

★★★★

読後は月を眺めたくなる。

自信を無くした元看護師、将来に不安を抱く芸人、娘の結婚相手に悶々とする父親、母親との関係に悩む女子高生、家庭より仕事を優先したアクセサリー作家。
心に重しを持つ人達の再生の物語。

五話に共通して登場するタケトリ・オキナのポッドキャスト『ツキない話』が素敵なアクセントになっている。

月が満ち欠けを繰り返すように、人の一生も嬉しい事や悲しい事、迷う事の連続。
けれど新月のように目には見えなくても私達は誰かの努力や優しさがあって生かされているのだと気付かされた。

かけがえのない日々が愛おしくなる。




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