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モップの精は旅に出る/近藤 史恵【レビュー】

★★★★

「はぶらし」が良かったのでそれ以来、近藤 史恵さんの本を手にする様になりました。

この著書はキリコちゃんシリーズの五作目に当たりますが、それぞれ独立した短編なので途中から読んでも問題なく楽しめます。

本作は
第一話 深夜の歌姫
第二話 先生のお気に入り
第三話 重なり合う輪
第四話 ラストケース
これら4編が収録されています。

日常で起こった事件・事故を清掃員のキリコちゃんがその洞察力で解いて行くと言ったちょっと有りがちな内容ではありますが、キリコちゃんのキャラクター設定がとても愛らしく人間味溢れていて素直な気持ちで読み進める事が出来ます。

扱っている事件は女同士の嫉妬だったり、結構辛辣でハードな内容なのですが、それによってリアリティーも感じられ、物語の中にどっぷり入り込みました。

最終話の「ラストケース」もじんわりと切なくて良かったです。

シリーズ全て最初から読みたくなりました。




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