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インパクト大のタイトルにグロい装丁、今回も真梨幸子ワールド全開。
西早稲田の公園でホームレスの女性が遺体で発見された。
被害者は57歳の公賀沙知、通称さっちゃん。
犯人は間も無く逮捕されるが、さっちゃんの死の真相を求めフリーターの女性が動き出す。
昭和時代の世相を随所に取り入れながらゲスでコメディチックな筆致は健在。
さっちゃんと関わって来た人達が一枚のパズルを完成させるように登場しては少しずつその穴を埋めていく。
終盤では二つのサプライズが待ち構える。
さっちゃんを死に至らしめた元凶が判明するとその悪意に怖気が走る。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。