★★★
森 美樹さんの短編集
「朔也」 「鈴美」 「冬美恵」 「理都子」 「天音」の5編が収録された
連作短編集です。
森 美樹さんの「主婦病」を読んだ時にも感じた一種独特の世界観が今回も随所に散りばめられていて不思議な感覚で読み進めました。
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と言う病により6歳の頃の体型のまま大人になった俳優の朔也が主人公、その朔也の趣味は素人女性のヌードを撮影することです。
朔也によって人生を取り戻していく4人の女性達が描かれていますが商品説明にある様な
>日常と格闘するすべての人々への応援歌。
と言う印象は受けず、登場する女性たちは皆退廃的で、物憂げな感じを醸し出していました。
表紙もタイトルも好きで内容紹介も興味を惹かれ手に取りましたが、共感出来る部分が殆どなく、面白味に欠け物足りなさが残る作品でした。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。