わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

恋する殺人者/倉知 淳【レビュー】

★★★★

くー、見事に騙された。

大好きな従姉の転落死に不審を抱いた大学生・沢木高文が、彼に片思いするフリーター女子・来宮美咲とバディを組み真相を探っていく。

合間に犯人のパートが挟まれる事で、この物語がどう着地するのか先が気になって一気読み。
そしてこのパートで描かれる犯人の能天気な物言いがコミカルで良い味を出している。

隅々に張られた伏線が終盤で完璧に回収され気分スッキリ。
何よりも真相に驚き、犯人自身が陥ったミスにも二重にびっくり。

200頁もない作品だが、ミステリーの面白さが詰まっていた。
ミステリー初心者にもオススメ。




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