★★★
「上京物語」「東京あたふた族」「終電後」三つの章で構成されたエッセイ集。
うさぎも猫もねずみも、おまけに湯呑まで、あたふたしている装丁が可愛い。
私もあたふた族なので楽しみにしていた一冊。
ん?でもミリさん、あたふたしているようには感じないぞ。
自分の部屋で水漏れを起こし、ご近所騒動に発展しそうな時は管理人さんに探りを入れ、上手にやり過ごす。
また上の階に住む住人の騒音に困った時は、作戦を練って穏便に解決する。
あたふたどころか冷静で賢くて優しい。
ミリさんが紡ぐ言葉に心がポッと温まり安心感に包まれ肩の力が抜けていく。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。