★★★
「自分を変えるのはいつもいま」
物語終盤で登場するこの言葉に作品のテーマが凝縮されていた。
京都の資産家の跡継ぎで四歳年下の和範からプロポーズされた美咲。
意気揚々と京都の地に来たものの、癖のある叔父や姑に小姑、果ては和範までもが豹変し、一気に前途多難に陥ってしまう。
揃いも揃って嫌な人物ばかりで、希望を胸に抱いてやって来た美咲にとっては針のむしろだろう。
その後、様々な偶然が重なり成功して行く過程は出来過ぎ感もあるけれど、大学時代の同級生・桂太の存在が良い雰囲気を醸し出していた。
この後の二人の選択も知りたい所だ。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞