★★★
「自分を変えるのはいつもいま」
物語終盤で登場するこの言葉に作品のテーマが凝縮されていた。
京都の資産家の跡継ぎで四歳年下の和範からプロポーズされた美咲。
意気揚々と京都の地に来たものの、癖のある叔父や姑に小姑、果ては和範までもが豹変し、一気に前途多難に陥ってしまう。
揃いも揃って嫌な人物ばかりで、希望を胸に抱いてやって来た美咲にとっては針のむしろだろう。
その後、様々な偶然が重なり成功して行く過程は出来過ぎ感もあるけれど、大学時代の同級生・桂太の存在が良い雰囲気を醸し出していた。
この後の二人の選択も知りたい所だ。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。