わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

アンサーゲーム/五十嵐 貴久【レビュー】

★★★

結婚式を終えバリ島への新婚旅行を明日に控えた樋口毅と里美だったが翌朝、目を覚ますとそれぞれが別のコンテナの中に閉じ込められていた。

誘拐?もしくは事件に巻き込まれたのかと思えば怪しいピエロが登場し、二人に10問のクイズを出して行くといった奇想天外な物語。

ポータブルトイレのみが置かれた暗がりの密室。

食べ物はもちろん水すらない閉塞感の中で繰り広げられる展開に息苦しさを覚える。

質問のたびに二人の過去が暴かれ、本性が露わになり、信頼関係が崩れて行く様が空しい。

色々な疑問が残ったままのエンディングは少し残念に感じたが、安定の読みやすさで面白かった。




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