わたしは栞を挟まない|四つ葉の読書ブログ

夫の墓には入りません/垣谷 美雨【レビュー】

★★★★

つい先日テレビで「姻族関係終了届」の事を取り上げていました。

この本のタイトルを見た時、真っ先にその事が過りましたが、まさにその事がテーマとして描かれていただけに、最初からぐいぐい引き込まれて読みました。

「姻族関係終了届」とは簡単に言えば、、その名の通り夫が亡くなった後、姻族関係(配偶者の父母や親戚など)を終了させる為の物で、届けに必要なのが「本人確認」と「配偶者の死亡証明」だけと言う非常に簡単な物です。

この物語の主人公は高瀬夏葉子(たかせ かよこ)
夫が46歳の若さで急死してしまい、夫亡き後に姑、舅、小姑の存在に悩まされます。

悩んだ夏葉子は実家の母に相談、そして「姻族関係終了届」と共に旧姓に戻す為の書類「複氏届」(ふくうじとどけ)を出す決意をします。

この物語には夫との関係、「嫁」と言う立場の葛藤、自分の家族、夫の家族との付き合い方、それぞれがリアリティを持って描かれ、結婚した女性には共感出来る事、あるあるがたくさん散りばめられています。

まだ世間ではあまり知られていない「姻族関係終了届」ですが、嫁として日々苦しんでいる女性の方にはぜひ知っておいて損はない1つの選択肢ではないでしょうか。

家族関係を円滑に、そして皆が円満に生きて行けるヒントもあり読後感も良く、読み応え十分の作品です。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)