★★★★
児童養護施設<青光園>で育ち現在は週刊誌記者の危険な仕事を請け負っている19歳の坂木錠也が主人公。
錠也の養護施設時代のいくつかのサイコなエピソードを脳裏に刻んで読み進めて行くと中盤で見事に騙される。
読者に錠也の異常性を植え付ける前半の導入部分はお見事!
そして終盤に向かいグロテスクな応酬。
ミステリーとサスペンスが融合したスピード感ある展開に最後まで目が離せませんでした。
エピローグはガラリとイメージが変わり温かさを残す物でしたが
ここは更に新たな恐怖を示唆するラストの方が余韻が残ったかも知れません。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。