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巨鳥の影/長岡 弘樹【レビュー】

★★★★

「巨鳥の影」「死んでもいい人なんて」「水無月の蟻」「巻き添え」
「鏡面の魚」「白いコウモリ」「見えない牙」「再生の日」
8話収録の短編集。

本作は鳥・蟻・魚・コウモリ・犬・プラナリア等の様々な生物をアクセントに用い事件に絡めた面白い趣向のミステリー。

1篇が短いながらも文章の巧みさで脳内で短編ドラマが再生される。

どの作品もラストの切れ味が楽しめるが、印象深いのは予想の上を行く表題作『巨鳥の影』
ハートフルな後味を残す『死んでもいい人なんて』
人間の裏の顔にゾッとする『水無月の蟻』『見えない牙』

8篇のドラマを満喫した。




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