★★★★
心の処方箋小説。
月が満ち欠けを繰り返す様に人の心もいつもまん丸な状態ではいられない。
登場人物は鬱やADHD、パニック障害などの症状に苦しむ人や、心が折れてぺしゃんこになっている人達。
そんな彼らの避難所は「純喫茶・純」と「椎木メンタルクリニック」。
自らも過去に辛い経験をして来た人達が、心が弱った患者に寄り添い、心をほぐしてくれる。
頑張り過ぎなくて良い。
ゆっくり進めば良い。
こんな声を掛けてくれる居場所があればどんなに良いだろう。
月の形が変化して行く様に、人も変わる事が出来るはず。
読後はきっと少し心が軽くなる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。