★★★
桜木紫乃さんによる初の絵本。
2020年6月に刊行された小説「家族じまい」に登場する人々のもう一つの物語。
桜木さんのシンプルな文章と、オザワミカさんの描く三世代の女性、認知症のおばあちゃん、名前を忘れられてしまったママ、それを傍らで見つめる孫のわたし。
それぞれの表情から心の内を想像して物悲しくなってしまう。
もしも自分が忘れられてしまったら、その事を私はとても寂しく感じる。
けれど、例え忘れられてしまう日が来たとしても、それはみんななかったことにはならない。
文中から、やがて訪れる別れの気配を感じ胸が一杯になる。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞