わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

同姓同名/下村 敦史【レビュー】

★★★

登場人物全員が「大山正紀」という斬新な試みと、内容紹介の「大胆不敵ミステリ」に期待して手に取るも、乱れ飛ぶ口汚い言葉や、SNS上で繰り広げられる根拠のない罵詈雑言に次第に気分が悪くなり、何度も挫折しかけた。

それでもこの物語がどう着地するのか気になり読み進めたが、終盤での二転三転には翻弄された物の決して心地良い読書時間ではなかった。

事件そのものより作者のメッセージ性の方が心に響く。

両親が生まれた子に一番初めに贈る「名前」というプレゼント。
その大切な名前を悪用され傷つき苦しむ事になるなんて本当にやり切れない。




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