★★★
群さんの短編集
「母、出戻る?」 「義父、探す?」 「母、歌う?」 「長男、威張る?」
「母、危うし?」 「伯母たち、仲良く?」 「母、見える?」 「父、行きつ戻りつ?」
「親」たちの老いをテーマにした8つの短編が収録されています。
それぞれが独立した短編になっていて痴呆、介護、デイケアサービス、リハビリなど
親たちの老いに伴う現実味のある問題が満載です。
そしてそれぞれの家族の葛藤や奮闘がテンポある会話と共に進んで行きます。
どうしても暗く重くなりがちなテーマですし、今現在、介護をされていらっしゃる方には
甘々な内容と捉えられるかも知れませんが、この著書ではユーモアを随所に盛り込みながら
ポジティブに描かれていて時にはクスっと笑える場面もあります。
他人事ではなく色々と考えさせられながら読んだ1冊です。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。