★★★★
ああ、楽しかった。
中学の同級生だった照子と瑠衣。
30歳の時に開催された同窓会で再会し、40年の時を経て現在70歳。
老人マンションでの生活に嫌気が差した瑠衣からのSOSがきっかけで、照子は妻を見下すモラハラ夫を捨てる決断をし、BMWを走らせ逃避行の旅へ出る。
酸いも甘いも経験して来た二人から紡がれる軽快な会話と根本にある優しさが心地良い。
行き当たりばったり的な逃避行かと思いきや、終盤で明かされる照子の企みに心が温かいもので満たされる。
「私を閉じ込めていたのは私」の一文がいい。
爽快感が味わえる最高のバディ小説。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞