わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

2020年の恋人たち/島本 理生【レビュー】

★★★

冒頭から島本さんの繊細で美しい文章に惹かれる。

主人公は32歳の前原葵。
突然の母の事故死により母が残したワインバーを引き継ぐ事になる。

会社員とワインバーの経営者、二足の草鞋を履く葵の前に次々に現れる男達。

同棲中の港、母の店の常連客だった幸村、ワインバー『白』で共に働く事になった松尾、試飲会で知り合った瀬名、料理店を営む海伊、タイプが全く異なる男性達との出逢いと別れ。

葵の心の機微が繊細に表現されているのだが、現実離れしている事もあり葵に感情移入も出来ず、男達の狡猾さや独占欲に嫌悪感を抱いた。

物足りない読後感。




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