★★★
戦争や震災をテーマにした4話収録の連作短編集。
AIの技術で戦時中のモノクロ写真をカラー化した写真集『時をかける色彩』が全話に共通して描かれる。
以前、白黒写真をカラーにする内容のテレビ番組を視聴した。
家族の方々が、当時の出来事をより鮮明に思い出し涙されていたのが印象に残っている。
1945年の終戦から77年の月日が流れ、戦争を体験した世代が減少して来た現在、こういった技術で戦争のリアルを若い世代へ繋げていく事に意味を感じる。
本作を通し自分が未だ知らなかった数々の真実に触れ何よりも「知る事」の大切さを痛感した。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。