わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

緑の花と赤い芝生/伊藤 朱里【レビュー】

★★★★

専業主婦の母に育てられたリケジョでバリキャリの志穂子と
厳しい教師の母に育てられ家庭に重点を置く典型的女子の杏梨

正反対な二人だったが、志穂子の兄と杏梨が結婚した事で密接に関わる事になってしまう。

自分で選んだ道を信じて進んでいても
選ばなかった方の道を思い悶々とする事は誰でもあるだろう。

本著では志穂子VS杏梨だけではなく、それぞれの母親との軋轢も加わり
終始ヒリヒリした描写が続きます。

実の母親との激しい応酬は、その情景が浮かび胸が苦しくなる。

27歳の女性二人のリアルな姿を微細に描いた、考えさせられる家族小説。




  • 人気のレビュー
  • 関連するレビュー

気軽にコメントどうぞ

*
*
* (公開されません)