★★★
1冊丸ごと、認知症の親を介護する家族の悲喜こもごもに焦点を当てた物語。
老人ホームに入居していた認知症の父、茂一を自宅に引き取る事を決意した、45歳の矢部好太郎が主人公。
親への「恩返し」のつもりで、父の介護に懸命に取り組む好太郎の前に、次々と問題が立ちはだかる。
食事の世話や排泄・入浴介助だけでも過酷なのに、認知症に加えて新たな病気、マンションの隣人問題など、想像以上の現実がそこにはあった。
コミカルなタッチで描かれているので軽快に読み進める事が出来るが、死生観や介護に対する姿勢について深く考えさせられた作品。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば