★★
9章で構成された長編小説。
主人公は結婚後、絵手紙・家庭菜園・小説と趣味に興じる専業主婦の鞠子。
夫の小太郎は仕事一筋の銀行員で幼少時代から父親に「働かざるのも、食うべからず」と言われ続けて来た。
お金に執着する小太郎の口から出る「僕のお金でしょうが」が嫌いだ。
帯に『著者最高傑作』とあり、趣味に纏わる楽しい物語だとかなり期待していたけれど、容姿・性別・お金・大学の講義・書店・小説家と、著者を連想させるワードが数々あり、作者の主張をそこかしこに感じ、純粋に小説としての面白さを味わう事が出来ず残念な読後感となった。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。