★★
9章で構成された長編小説。
主人公は結婚後、絵手紙・家庭菜園・小説と趣味に興じる専業主婦の鞠子。
夫の小太郎は仕事一筋の銀行員で幼少時代から父親に「働かざるのも、食うべからず」と言われ続けて来た。
お金に執着する小太郎の口から出る「僕のお金でしょうが」が嫌いだ。
帯に『著者最高傑作』とあり、趣味に纏わる楽しい物語だとかなり期待していたけれど、容姿・性別・お金・大学の講義・書店・小説家と、著者を連想させるワードが数々あり、作者の主張をそこかしこに感じ、純粋に小説としての面白さを味わう事が出来ず残念な読後感となった。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞