わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

サドンデス/相場 英雄【レビュー】

★★★★

もし自分の人生が誰かの手のひらで転がされていたとしたら。
そんな事を思い背筋が一瞬寒くなった。

貧困に喘いでいた21歳の理子は、一人の女性と知り合った事で人生が好転していく。
あれよあれよと言う間に京都祇園のママの座にまで上り詰め、膨大なフォロワーを持つインフルエンサーとして名を馳せる様になる。

そんな彼女に仕掛けられた巧妙で悪質な罠。
成功者へ向けられる嫉妬や憎悪を利用した命を賭けたゲームに震える。

SNSを悪用した世界最悪の殺人ショー。
荒唐無稽に見えて有り得ないとも言い切れない。

ラストまで目が離せない社会派小説。




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