★★★★
『スマホを落としただけなのに』の志駕 晃さん。
本作もスマホをモチーフにしての文庫書き下ろし作品。
主人公、中学教師・鈴木信二のスマホに届いたのは「自殺相談室」というSNSからの招待メール。
自殺志願者の匿名の相談に答えるとポイントが貰えどんどんステージアップして行く。
「自殺相談室」と言ういかにも怪しげなアプリ、出会い系、カルト、臓器提供と次々と怪しげな単語が出て来て不穏さが増して行く。
後半、スマホから話が逸れて行く感覚になったがアプリを悪用してのリアルな現実にぞっとする。
ラスト一行のどんでん返しには衝撃が走る。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。