★★★
タイトルと装丁から、しっとりとした物語を想像していたが、頁を捲ればポップでコミカルな、しをん劇場が開幕。
軸となるのは、西新宿の老舗ホテルに勤務する続力(つづき・ちから)と、遠田書道教室の書家・遠田薫。
続が招待状の宛名書きを依頼する為に、遠田の元を訪ねた事から二人のユニークな交流が始まる。
真面目を絵に描いたようなと続と、マイペースな遠田が放つ会話のキャッチボールがテンポ良く楽しい。
筆耕士という仕事がある事を本書で初めて知り、書の奥深さも感じた。
猫のカネコ氏の可愛さもさるごとながら、二人の人柄の良さに釘付け。
![よつば](https://bookmark-clover.com/wp-content/uploads/2020/12/148-150x150.jpeg)
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞