わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

待ち遠しい/柴崎 友香【レビュー】

★★★

主人公は、住み心地の良い離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の北川春子。

自由気ままな生活をそれなりに楽しんでいた春子だが、母屋に越して来た夫を亡くしたばかりの63歳のゆかり、裏手の家に暮らす25歳の沙希と出会った事で奇妙な近所付き合いが始まり生活が変化して行く。

寂しさを紛らわすかの様にお節介を焼くゆかりに閉口し、歯に衣着せぬ発言で相手を傷付ける事に鈍感な沙希にイラッとする。

年齢、性格、抱える悩みが異なる三人の日常を傍らで見ているような感覚で読了した。

人間関係は本当に難しい。

それでも人は人で救われて行く。




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