★★★★
NHKで放送された『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』の原作本。
ドラマの方を先に見たが改めて本作を読むと、ドラマが原作に沿って忠実に丁寧に描かれていた事に感動する。
中年男性のパートナーがいる同性愛者の男子高校生・安藤純が主人公。
男性を愛する純だが異性を愛し、子を成し、家庭を築きたい気持ちもある。
読みながら「普通」の意味をずっと考えさせられる。
100%同じ人間なんて存在しないし、他人から見れば些細な事でも当人にとっては凄く大きな問題だったりする。
自分と異なる「普通」だって、それを受け入れる事の出来る自分で有りたいと強く思いながら読了。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」