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ハピネス/桐野 夏生【レビュー】

★★★

欠かさず読んでいる桐野さんの長編小説です。

今回はママ友がテーマ

良くありがちなテーマですが、そこは桐野さん
ママ友メンバーの人物描写も巧みで、主人公の有紗、いぶママ、芽玖ママ、真恋ママ、美雨ママが実際に存在しているかの様な錯覚に陥ります。

ママ友に限らず、女性がつく嘘、妬み、嫉妬等の感情が要所要所に表れ改めて女性の怖さも感じます。

リアリティに溢れていますが、実際はこの小説に出て来るより更に上を行くママ友もいました。

この小説では虚栄心からの嘘が多いけれど、実際のママ友の世界では、相手を嵌める、陥れる嘘を付く人が信じられないくらい多いです。

それを思えば、まだまだ物足りなさが残る作品かも知れません。

桐野さんの作品にしてはややパンチが足りなかった様な気がします。




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