★★★
読了後に見る「水葬」のタイトルとカメラレンズから覗く水が滴る装丁にこの作品の内容が集結されている。
主人公は初井希美。
結婚を約束していたフリーカメラマンの千住光一が元恋人の優子と共に失踪。
希美は光一の妹・美彩とカメラに残されていたGPSログデータを手掛かりに二人の足取りを追い始める。
この物語の重要人物である弘永徳蔵の戦時中の手記から限界集落の復興に掛ける情熱が伝わる。
ただ始終、高飛車な物言いをする美彩のキャラが強すぎる事と、淡白な文章と会話文のせいで登場人物たちの心の揺れを感じ取る事が出来ず共感し辛かった。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。