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パリの砂漠、東京の蜃気楼/金原 ひとみ【レビュー】

★★★

小説『アタラクシア』で惹かれ、著者初となるエッセイを手に取る。

エッセイでありながら小説の様でもあり、自分と掛け離れた世界の様に感じながらも、ごく身近に感じる瞬間もある。

普段から『気付き』が多い自分に取って金原さんの生き辛さといつも死を身近に感じている事に共鳴する。

『生きているだけで、何かに何かの感情を持っただけで、何かに傷つき、何かを傷つけてしまうその世界自体が、もはや私には許容し難い』の言葉通り、リアルであろうがSNS上であろうが理不尽と捏造に溢れた世界は人を苦しめる。

心の底からの本気の叫びに共感する。




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