★★★
「妻の忘れ物」「兄の忘れ物」「家族の忘れ物」
「友の忘れ物」「彼女の忘れ物」「私の忘れ物」「エピローグ」
6話収録の連作短編集
主人公はH大学3年生の中辻恵麻。
影が薄く地味で目立たない人物です。
そんな彼女が大型複合商業施設の忘れ物センターでアルバイトをすることになり…。
主人公の成長物語だろうと想像しながら読み進めると、途中いくつかの引っ掛かりを覚えてしまいます。
乾 ルカさん初読みだったので、その結末には驚かされました。
6つの忘れ物のエピソードを通して恵麻の過ごした49日間を想い、切なく温かい気持ちになれた作品。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。