わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

六人の嘘つきな大学生/浅倉 秋成【レビュー】

★★★★★

素晴らしく面白い。

作者の手のひらの上で転がされながら、どんどん景色が変化して行く。
心を抉られ、解放され、最後まで翻弄され続ける。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」
最終選考に残った就活生に与えられた課題は「1人の内定者を6人で決める事」

この残酷な状況下で発見された6通の封筒に記されていたのは各々の罪。
次々と明かされる罪はパンドラの箱を開けるかの様で不穏極まりない。

終始、好奇心を刺激され、物語は予想だにしない結末へ着地する。

理不尽な社会へのメッセージ性と、一面だけで他人を判断する事の傲慢さと愚かさを感じた。




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