わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

切願/長岡 弘樹【レビュー】

★★★

「小さな約束」
「わけありの街」
「黄色い風船」
「苦い確率」
「迷走」
「真夏の車輪」
六話収録の短編集。

装丁はご本人が撮影した仕事場のお写真。
椅子の上のクッションが可愛い。

『短編の名手』として名高い長岡さんだが、著者厳選の短編集という事で面白くないわけがない。

突飛な設定もなんのその。
リーダビリティの高さで一気に読ませてくれる。

毎回ミステリの謎解き部分も楽しみだが、物語の中に血が通っていて人間味を感じられるところがいい。

今回、初収録となった「真夏の車輪」は第25回小説推理新人賞受賞作品。
ドキハラの展開で面白かった。




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