★★★
超高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」を舞台にしたミステリー。
女優・佐倉優美、自暴自棄なスリ・三木本貴志、新人賞受賞作家・高見光彦、宣伝マン・森沢祐一郎、借金苦の林敏行&志津子夫妻。
5組の登場人物のエピソードが繰り返し描かれる。
読み進むに連れ少しずつ膨らんで行く違和感。
途中で作者が仕掛けたトリックに気付くも、ただのミステリーだけに留まらず人間の善意と悪意について訴えて来る。
SNSの誹謗中傷や価値観が異なる相手に対してのモラルなどが胸に響く。
ただ各エピソードに魅力が感じられず、そこまでのめり込む事無く読了。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」