わたしは栞を挟まない|よつばの読書ブログ

たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ/汐見 夏衛【レビュー】

★★★★

作者のメッセージが心に響く作品だった。

主人公は高校2年生の露草なずな。
クラスメイトの鈴白君が突然命を絶った。
勉強が出来て人望も厚かった彼が何故?

自分に何か出来たのではないかと後悔に苛まれていたなずなだったが、鈴白君と一緒に作った思い出の砂時計に願いを込めると一ヶ月前にタイムループする。
果たしてなずなは彼の自殺を止める事が出来るのか。

生きていると良い事ばかりじゃない。
人の悪意や汚れた部分を目にし絶望する事も多々あるだろう。
けれど生きていれば未来が変わる可能性もある。

今、苦しんでいる人に手に取って欲しい一冊。




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