★★★
金原ひとみが描く腐女子、ああ実際にこんな人いそう。
焼肉擬人化漫画をこよなく愛し、推しの舞台を観覧、グッズを集め、けれど職場ではオタである事をひた隠す。
実生活では真面目な銀行員、いずれは恋愛も結婚もしたいと考えている。
そんな腐女子の由嘉里が人生二度目の合コン帰りに出会ったのは、正反対とも思える美しいキャバ嬢・ライ。
全く共通点のない二人が共に暮らす事で起きる化学変化。
読点の少ない文章に煽られるように息をする事を忘れ読み進めた。
金原作品を読むと「~しなければいけない」から解放される。
哲学書を感じさせる恋愛小説。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。