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登場人物の心の機微を繊細に描いた心理描写が秀逸。
先が見えない不妊治療、無精子症と診断された夫や家族の思い、望まない妊娠、育てる事が出来ない女性達。
初めは特別養子縁組がテーマだと思い子を求める栗原夫婦に感情移入し読み進めて行った。
しかし、その陰で自分の思いとは裏腹に、谷底に落ちて行く朝斗の生みの母であるひかりにどんどん気持ちを持って行かれた。
血縁がなくても強い絆で結ばれる親子がいる。
反面ひかりの様に血が繋がっていても互いを嫌悪する母娘も存在する。
最後は人としての在り方なのだ。
親子の意味を考えさせられる秀作。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば