★★★
松本侑子さんの短編集です。
「夜間飛行」「風変わりな女の子」「人なつこい」「夜ごとの美女」「春の小夜」の5篇が収録されています。
商店街で小さな本屋を営む鍵田は、万引きしようとした高校生の少女さよの境遇を知り、複雑な思いに駆られます。
40歳の鍵田と17歳のさよ、親子ほどに年が違う2人の愛の形を描いた表題作を含め、愛しい切ない愛のお話が繊細な文章で綴られています。
いつまでも余韻が残る「夜間飛行」が個人的に良かったです。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。