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競争の番人/新川 帆立【レビュー】

★★★

頻繁にニュースで見聞きはするが、その実態は良く知られていない『公正取引委員会』を取り上げたお仕事小説。

主人公は公正取引委員会の審査官・白熊楓・29歳。
母親や彼氏との関係性はイマイチ。
仕事でも、お人好しな性格が災いして今ひとつ乗り切れない感じ。

そんな楓の部署に配属されて来たのは言葉の端々に棘があるエリート審査官・小勝負勉。

『弱小官庁』と自虐しながらも、数々の妨害にめげず正義を追い求めていく二人の姿がかっこいい。

王道の勧善懲悪ストーリーで先は読めるがスピード感溢れる描写で脳内に映像が浮かぶ。

読後は爽快で痛快。




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