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「無償の愛」なんて言葉がある。
親子間で頻繁に使われる見返りを求めない愛情の事だ。
本作にはそれと対極にある毒親を持った三人の女性が登場する。
『愛されなくても別に』と強がりの仮面をかぶった彼女達の言動からふいに漏れる孤独と絶望感、その感情に触れるたびに、彼女達の名ばかりの「親」に対し怒りが沸き起こる。
口先だけの「愛してる」で子供の心を揺さぶる母親。
そんな物いらない。
搾取するだけの親ならば家族なんて止めて良い。
『私は私の人生を生きたい』彼女の決断に胸が一杯になる。
読後、改めて見たタイトルは力強さにチェンジする。

幼少期から本が大好きな四つ葉と申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。