★★★★★
デビュー作『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』に続く二作目。
「ぎょらん」「夜明けのはて」「冬越しのさくら」
「糸を渡す」「あおい落葉 」「珠の向こう側」
表題作を含む6編収録の連作短編集。
デビュー作に負けず劣らずクオリティーの高い1冊だった。
人が死ぬ瞬間に遺す、小さな赤い珠「ぎょらん」
このぎょらんの正体は?
遺された者達の願望の表れなのか、はたまた罪悪感が生み出した物なのか。
ホラーでもファンタジーでもなく、人間の死生観を深く抉った人間愛溢れる作品だった。
今後、誰かのその時に立ち会うたび、きっとこの本の事を思い出す。
![よつば](https://bookmark-clover.com/wp-content/uploads/2020/12/148-150x150.jpeg)
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞