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家と庭/畑野 智美【レビュー】

★★★

畑野 智美さんの長編小説

下北沢を舞台にそこで暮らす人々の恋と家族の物語が描かれています。

主人公は大学を卒業して2年、就職しないままマンガ喫茶でアルバイトをしている中山望
父親は単身赴任中で母と姉と妹と暮らしている長男坊です。

ある日、上の姉(葉子 ようこ)が娘のメイを連れて帰ってきて、女5人との生活が始まります。

物語は淡々と進んで行き、特に大きな事件は起きませんが家族であるが故の心配、思い遣り、鬱陶しさなどどこの家庭でも見られる様な小さな葛藤が描かれています。

ストーリーに起伏がないので、ハマらない方には物足りない部分があるかと思いますが、全体に温かな空気が流れ、まったりと読める家族小説に仕上がっていました。




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