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「水やりはいつも深夜だけど」がとても良かったので窪 美澄さんの過去作品も読み始めました。
「雨のなまえ」 「記録的短時間大雨情報」 「雷放電」
「ゆきひめ」 「あたたかい雨の降水過程」
雨に纏わる5つの独立した短編が収録されています。
窪 美澄さんの描く不穏な空気、鬱屈した人々、暗くて気怠げで救いがない独特な世界観、そして読後感も非常に悪い
けれど、どの登場人物もどこかに存在しそうでリアリティがあって惹き込まれます。
丸々、共感出来る人物はいません。
けれど普段自分の心の奥底に隠している部分が随所に表現されていてドキっとする場面も多々ありました。
ポップでポジティブな物語が好きな方には向きませんが、人間の持つ闇の部分、リアルな人間の本質が微細に表現されている作風が好きな方にはオススメです。
窪 美澄さん、これからの作品も楽しみです。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば