★★★★
作者の願いと祈りが込められた作品だった。
膨大な数の参考資料と謝辞に目を通しただけで並々ならぬ想いを感じ胸が熱くなる。
物語は、高校2年生の遙瑠が戦争終結から13年後の昭和33年にタイムスリップする場面から動き始める。
設定はファンタジーでも描かれている内容は途轍もなくリアル。
戦後間もなく設けられたプレスコード、戦中戦後の忖度と隠蔽、殺戮や強奪の日常化、戦争が常識になり人を殺める事に罪の意識がなくなる感覚。
私の知らなかった戦争の真実がそこには沢山あった。
戦争と言う名の大量殺人で利益を得る事の愚かさを改めて思う。

はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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