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ぼくは青くて透明で/窪 美澄【レビュー】

★★★

窪美澄さんのBL小説。

主人公の羽田海は血縁関係のない継母の美佐子と二人暮らし。
転校先の高校で忍と出逢い恋に落ち二人は両想いになる。

ありがちな展開ではあるものの、海、美佐子、忍、クラスメイトの璃子、海の父親・縁亮、五人の視点で描かれる事で、それぞれが抱えている葛藤が繊細に伝わって来た。

世の中で言われる一般的な「普通」からはみ出した人達へ向けられる偏見と差別。

一人として同じ人間がいないのだから、自分の価値観を押し付けるのは違う。
スルーする力の必要性を感じた。

透明な彼らが生きやすい世界になる事を願いながら読了。




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