★★★★
ソレは突然現れる。
ある時はマンションの踊り場に、又ある時は溝の中から。
時も場所も関係なく。
澤村さんが紡ぐ21編の物語はまるで恐怖の玉手箱。
開けたら最後、結末まで決して目を逸らす事は出来ない。
擬音語の不気味さに慄き、予測不可能な展開に翻弄され続ける。
其々の物語はどれも皆、狂気を孕んでいるが特に怖さを感じたのは「みぞ」「血」「さきのばし」「通夜の帰り」「残された日記」。
タイトル『一寸先の闇』の通り見通しが立たない真っ暗な場所に迷い込んだ感覚に陥った。
様々な恐怖を味わえるが説明がつかないものこそが一番恐ろしい。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆受賞歴☆
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第5回 ベストレビュアー賞受賞 「僕が僕をやめる日」
応募数92件 HN・よつば
松村 涼哉『僕が僕をやめる日』 第5回 レビュアー大賞 2020年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第6回 優秀レビュアー賞受賞 「かがみの孤城」
応募数599件 HN・よつば
辻村 深月『かがみの孤城』 第6回レビュアー大賞 2021年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
読書メーター×ダ・ヴィンチ 第7回 ベストレビュアー賞受賞 「逆ソクラテス」
応募数748件 HN・よつば
伊坂 幸太郎『逆ソクラテス』 第7回レビュアー大賞 2023年 課題図書 – 読書メーター (bookmeter.com)
ブクログ BEST USER AWARD 2023 Silver賞 HN・よつば