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みずうみの妻たち 上/林 真理子【レビュー】

★★

90年代に『中国新聞』等に連載された作品の初書籍化。

簡単に言えば、湖のある街で老舗和菓子屋に嫁いだ朝子の不倫ストーリー。

浮気に開き直る夫に「フランス料理店を持ちたい」と告げ、東京の建築家・大和田に店舗設計を依頼したところから物語が展開して行く。

地方の名家に嫁ぎ、地位も名誉もお金もある暮らしだけど、こんな夫は嫌だし、朝子の行動にも全く共感出来ない。

いわゆる上流階級の人々がたくさん登場するが、その欲は尽きない。

30年前の作品で、昨年発売された『愉楽にて』の元になった様な印象。

サクサク読めるが上巻は意外性はない。




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