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★★★
比嘉姉妹シリーズの前日譚。
舞台は1981年の神奈川県P市Q区。
ある夜、全身ずぶ濡れの人影が目撃され、その日を境に、住民が陸地で海水に溺れ死ぬという異様な出来事が続く。
“びしょびしょのお化け”そのものも不気味だが、余所者を排除しようとする集団心理や差別意識の方が恐ろしい。
作中に散りばめられた「ちゃぷちゃぷ」「びしゃっ」「ごぼごぼ」といった音が強烈で、行間から湿気が立ちのぼるようだった。
比嘉勝子――“おばぁ”の圧倒的な存在感は、ここでも揺るぎない。
ホラーでありながら、人の心に巣食う悪意や偏見を照らし出す一冊。
はじめまして。
255文字で本の感想を書いています。
選書の参考になれば嬉しいです。
☆☆☆☆☆受賞歴☆☆☆☆☆
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