★★★★
「おやすみなさい、また明日」「スイート・リトル・ライフ」の二話収録。
官能シーンがあるBL小説を読むのは初めてで戸惑いもあったが凪良さんの繊細でしなやかな文章はやっぱり素敵。
「子どもがほしいから別れてくれ」と十年来の恋人に振られ、傷付くつぐみの前に現れたのは記憶障害の青年・朔太郎。
互いに惹かれあいながらも相手の事を想い、別れを選択する二人がもどかしくも切ない。
不器用にしか生きられない人、生き難さを抱える人、そんな人達を凪良さんはいつも大きな包容力で包んでくれる。
朔太郎視点のSSは安堵と共に幸せな涙が零れる。

幼少期から本が大好きなよつばと申します。私と同じく本が好きな方々の参考になれば幸いです。SNSもフォローしてくださると嬉しいです。